皆様へのお願い【雨漏りの基礎知識について】
雨漏りを解決するために最も大切なことがあります。
それは、雨漏りで困っているあなた自身と、雨漏りを修理する業者とが、強い信頼関係を築きお互いに力を合わせて取り組むことです。もちろん、プロである雨漏り修理業者の側に雨漏りを解決する義務と責任があることは言うまでもありません。しかし、例えば病気や怪我を治す医師も、患者さん自身に病気と戦う気持ちがなければ、病気を治すのは難しくなります。それと同じように、建物の雨漏りを解決するためには、建物の持ち主が『必ず雨漏りを解決する』という強い気持ちを持つことが大切なのです。
皆様と雨漏り修理業者がお互いに力を合わせて『必ず雨漏りを解決する』ためには、皆様ご自身が雨漏りと戦うための武器として、【雨漏りについての最低限の基礎知識】を持って頂くことが重要だと考えています。
このページは、皆様に知っておいて欲しい最低限の『雨漏りの基礎知識』をまとめたものです。皆様と雨漏り修理業者が力を合わせて『必ず雨漏りを解決する』ために、是非ご一読くださいますようお願い申し上げます。当協会に登録している雨漏り修理業者は、手がけた建物の雨漏りは必ず止めるという覚悟と自信をもって仕事に取り組んでおります。だからこそ当協会では完全保証工事をお約束できるのです。
雨漏りに対する覚悟と自信があるからこそ、そして、長年雨漏りに真剣に取り組んできたからこそ、雨漏りを解決するためには、建物の持ち主であるあなた様自身のご理解とご協力が不可欠だと考えているのです。
皆様の大切な建物を守るために、是非このページをお読みください。
必ずお役に立つと確信しております。
雨漏り関連用語 ※NPO法人雨漏り診断士協会策定※
※本ページの一部または全部を、許可なく複製または転載することは禁止されています。
1【雨漏り具象】
雨水浸入が推察され、建物内で雨水の経路、含水、浸出等が現認可能となる状態のこと。
2【雨水侵入位置】
雨水が建物外部の仕上層より内部に浸入するところ。
3【雨水浸出位置】
浸入した雨水が建物内部の仕上げ層表面より浸出するところ。
4【雨仕舞い】
雨水による劣化の軽減、雨漏り発生回避のために、雨水を制御し、適切に処理する仕組のこと。
5【雨掛かり】
通常の降雨状態において雨の掛かる部分やその状態のこと。
6【1次防水】
建物表層における防水のこと。
7【2次防水】
1次防水の内側における防水のこと。
8【単一雨漏り】
原因となる雨水浸入位置が1箇所であり、雨水浸出位置が1箇所の雨漏りのこと。
9【複数浸出雨漏り】
原因となる雨水浸入位置が1箇所であり、雨水浸出位置が複数箇所の雨漏りのこと。
10【複数侵入雨漏り】
原因となる雨水浸入位置が複数箇所であり、雨水浸出位置が1箇所の雨漏りのこと。
11【創発雨漏り】
各要因の複雑な相互作用により、問題のある部位ごとの性質にとどまらない状態にある雨漏りのこと。
12【浸水経路】
雨水の浸入から浸出までの通過経路のこと。
13【浸水経路式】
定められた記号を用い、浸水経路を簡略的に表記した文字列のこと。
14【浸水経路図】
定められた図式を用い、浸水経路を簡略的に表記した図解のこと。
雨漏りの90%近くはシンプルでわかりやすい【単一雨漏り】と【複数浸出雨漏り】です。しかし、残りの約10%の中には、なかなか雨漏りの原因が特定できなかったり、一度は直ったはずの雨漏りが再発をする【複数浸入雨漏り】や【創発雨漏り】という難解なタイプの雨漏りがあります。
これらの難解なタイプの雨漏りを解決するのはそう簡単ではありません。しかし、諦めずに粘り強く取り組むことで解決できる案件も少なくありません。難解な雨漏りを解決するためには、お客様ご自身が雨漏りについて知ることが重要になってきます。皆様の大切な建物を守るために、是非この『雨漏りの基礎知識』をご活用ください。
雨漏り調査・雨漏り修理に際してのお願いと注意事項
雨漏り診断・調査及び雨漏り修理に際し、事前にお願いしたいことと、ご注意して頂きたいことがございます。たいへん恐縮ですが、下記の10項目をご一読のうえ、予めご了承くださいますようお願い申し上げます。
- 1)雨漏り診断(散水調査、貯水調査など)には多量の水道水を使用いたします。無償にて供給くださいますようお願い申し上げます。(調査状況によっては水道料金に影響する場合もございます)
- 2)散水・貯水調査によって雨漏りを再現した時に、普段の雨漏りに比べ大量の漏水が発生する場合があります。雨水浸出位置(漏水している場所)とその周辺の「濡れては困る物」を事前に移動しておいてくださいますようお願い申し上げます。
- 3)散水・貯水調査によって普段雨漏りする場所以外に漏水が起きてしまう場合があります。この現象は、散水の水圧・水量を自然の風雨と全く同じように再現することができないため、水量や水圧が実際に雨漏りしている時の雨量よりも多くなってしまうケースや、実際には以前から雨漏りをしていながら、その漏水量が極めて少なく、たまたまお客様が気づいていない場合に、散水調査によって初めてその漏水に気づくケースが考えられます。いずれにしても調査の散水によって、全く予期せぬ場所から漏水が発生する可能性がありますので、予めご了承くださいますようお願い申し上げます。
- 4)前項の、2)3)の散水調査で再現した漏水が原因で、万一家具や調度品、内装などに損害が発生しても責任を負いかねますので、予めご了承くださいますようお願い申し上げます。
- 5)木造建物の雨漏り修理・補修工事には、大きく分けて2通りの考え方があります。1次防水のみで対処する考え方と、2次防水まで処置する考え方です。当協会では根本的な解決のために2次防水まで処置することをお勧めしています。
- 6)雨漏り診断で原因を解明して、その診断結果に基いて雨漏り修理・補修工事を実施した場合でも、ごく稀に雨漏りが再発するケースがあります。再発の原因はケースバイケースですが、修理した箇所以外に別の原因(雨水浸入位置)が存在する【複数浸入雨漏り】や【創発雨漏り】が主に考えられます。また修理後に地震や台風などによって新たな瑕疵が発生する場合もあります。
- 7)雨漏り調査・雨漏り修理の日程は天候や諸事情により変更または延期・延長する場合があります。予めご了承くださいますようお願い申し上げます。